2015年10月31日土曜日

James Vance Marshall: Walkabout

[タイトル]

 Walkabout

[出版社]

 PENGUIN READERS

[レベル]

 2

[感想]

 オーストラリアの砂漠のど真ん中で飛行機が墜落し、白人の幼い姉弟のみが生き残ったところから物語が始まります。彼らのおじさんがいるオーストラリア南部の都市、アデレード(実際に僕も行ったことがある場所です)に向かってひたすら砂漠を歩き続ける中、ある黒人の男の子(Bush Boy)と出会います。弟は、彼と意気投合する一方、姉は彼の言葉、そして人種の違いのせいでなかなか仲良くなれずにいました。しばらく一緒にいるうちに、その彼が病気になり、死んでしまうのですが、その時姉がようやく、「自分はなんてバカだったのだ」と気づいたのです。姉弟の深い愛情、そして男の子同士の固い友情が強く印象に残ったストーリーでした。

[印象的な英語表現]

  There weren’t two different worlds – his world, and her world. There was one world, for everybody.   (Bush Boyの死後、姉が初めて気付いたことです。)

[投稿者]

 くわ

 

2015年10月30日金曜日

Sir Arthur Conan Doyle: SHARLOCK HOLMES SHORT STORIES

[タイトル]
SHARLOCK HOLMES SHORT STORIES

[出版社]
OXFORD UNIVERSITY PRESS

[レベル]
2

[感想]
 この本に掲載されている3つの話(まだらの紐、ボヘミア王のスキャンダル、5つのオレンジの種)は和訳された文庫本で読んだことがありました。しかし、英文で読むと、読んでいて何か新鮮なものを感じました。そして、続きが気になる物語、ホームズの賢さ、ワトソン博士とホームズのやり取りは、日英どっちで読んでみても健在でした。

[印象的な英語表現]
 He cried.
  “cry”という単語は「泣く」という意味でずっと捉えていましたが、「叫ぶ」という使い   方が本文では何度も使われていたので印象強く残りました。

[投稿者]

 くぼかん

2015年10月18日日曜日

Edgar Allen Poe and Others: Outstanding Short Stories

 [タイトル]
Outstanding Short Stories

[出版社]
PENGUIN READERS

[レベル]
5

[感想]
7個の話が入っていましたが、奇跡についての話、恋愛話、友情物語など様々なテーマのものがあり、次の話はどのような話なのだろうと楽しみに読むことができました。また長さがバラバラであったため、限られた時間の中で、その時にあったものを読むことができ、読みやすかったです。

[印象的な英語表現]
…Tody Beamish was driving him to the limits of his patience by disagreeing with everything he said.

「我慢の限界」とよく言いますが、これに相当する英語表現を初めて見ました。またこの時にdriveという動詞を使っているのが面白いと思いました。

Even the dinner hour was given up to talking about it.

話し込みすぎて、夜ご飯を食べ損ねるということはたまに起きますが、このことを現すのにgive upを使えるのだということを初めて知りました。

Else was as still as stone.

「石のように固まる」をまさにそのまま英語にした表現で印象に残りました。

… the chief, who was buried in work.

直訳すると「仕事に埋もれる」という表現で、仕事で手がいっぱいであることをありありと表現していると思いました。

[投稿者]
まりりん