2016年2月13日土曜日

"Who, Sir? Me, Sir?" K. M. PEYTON

[タイトル]
"Who, Sir? Me, Sir?"

[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY

[レベル]
 3

[感想]
なんにも興味を示さないHawkwood School の生徒達。そんな彼らに野心や抱負を持ってもらいたいSam Sylvester先生は、生徒たちにある提案をします。それを聞いた子供達はできないできないと言うものの、先生は「やってみるまで自分のできることが何であるのかはわからないんだ」と伝えます。初めは渋々だった生徒たちがだんだんと主体的、かつ豊かな感情を育み出す様子が描かれた感動的な作品です。

[印象的な英語表現]
His real name was Rossiter, but when someone spoke to him, he always said,"Who? Me?", so everyone called him "Hoomey"
英語圏の人々のあだ名のつけ方の一例を見ることができて非常に興味深かった。
言葉遊びのようなちょっとしたことがあだ名につながっていくというのは、日本だけでなく世界共通なのだろうなと感じた。

[投稿者]
Gachiko



[タイトル]
‘Who, Sir? Me, Sir?’

[作者]
K.M.PEYTON

[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY

[レベル]
 3

[感想]
レベル3と聞いてはじめはどれほど難しいのだろうか、と勝手にかまえていたが話や使われている単語はそれほど難しくないので読みやすかったです。
何に対してもやる気を示さず、受け身な態度の生徒たちがスポーツ大会に出ることになりました。その大会に向けて、練習を始めるが様々な困難が立ちはだかります。これらの困難を生徒たち自ら乗り越えていくうちに一人ひとりが主体的になって成長していく姿が見て取れます。彼らのたくましい姿と様々な感情の変化がとても感動的です。
[印象的な英語表現]
at a quarter to five
昔の日本でも使われていた十二支を用いた時間の表し方のように、英語でも1時間を4等分にする考え方があることから共通していると感じた。確かにa quarter of the yearのように当大学でも「クウォーター」制があったことに気づく。
God Save the Queen
これは女王陛下万歳という意味で英国における賛歌である。

[投稿者]
あんぱん
[合計ポイント]
これまでの合計ポイントは11ポイント(2016/11/03)

REG WRIGHT EAR-RINGS FROM FRANKFURT

[タイトル]
EAR-RINGS FROM FRANKFURT

[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY

[レベル]
 2
[感想]
リチャードは毎度毎度なにか問題を起こしては、仕事をなくして姉のジェニファーにお金を借りていた。そして今度はリチャードが失踪してしまう。リチャード失踪のトラブルの背後に隠されたミステリーとは?そしてリチャードはどこで何をしているのか?最後まで読まずにはいられない物語展開でした。

[印象的な英語表現]
This time I'm telling you, not asking you.
物語のヒロインのウェンディが勤めている会社の社長に、盗品の宝石の密輸を強要されているシーンです。「今、私は君に命令しているんだ。君に尋ねているわけじゃないんだ。」と社長。tellの意味はここでは「命令する」という意味がふさわしいと思い辞書を引いたところ、やはりそのような意味が載っていました。

[投稿者]
Gachiko

MARY STEWART THE MOONSPINNERS

[タイトル]
THE MOONSPINNERS

[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY

[レベル]
 4

[感想]
主人公のニコラは目的地のクレタ島に1日早く到着した。しかし、そのことが原因して彼女はクレタ島の小さな村で起こった殺人ミステリーに巻き込まれていく。
この物語はレベル4なだけにかなり読み応えがありましたが、その分、今まで読んだGRの中で一番情景の表現が豊かだなと感じました。ひとつ、最後まで読んでもよくわからなかったことがあります。なぜこの本のタイトルはTHE MOONSPINNERS なのだろうかということです。ぜひこの作品を読んで考えてみてください。

[印象的な英語表現]
The white wings which flew before me moved quickly in and out of the deep shadow of the trees and the air was full of the sweet smell of the lemon grove.
物語冒頭のある一文です。この物語の舞台となるクレタ島に到着した主人公がどのような風景を見て、それがどんなに豊かな自然の様子だったのかが見ていない自分にも伝わってくるような表現だなと思いました。

[投稿者]
Gachiko

BRAM STOKER Dracula

[タイトル]
Dracula

[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY

[レベル]
 2

[感想]
I don't know , nothing , nobody , no longer , cannot などなどの否定のニュアンスを含んだ文が非常に多いです。そして、恐怖表現がたくさん使われていることも特徴的だなと思いました。例えば、her face was white with fear , cry , shiver , shaking など。これらのことがDraculaのミステリアスさ、不気味さ、怖さを読者に伝えるのに一役買っているのだと思います。また物語のなかで、too late! がよく使われており、Dracula がいつも主人公たちの一歩先を行っているように描かれいていたが、最後には逆に主人公たちが先手にまわるDracula に後手から追いつき倒すという流れは面白かったなと思います。

[印象的な英語表現]
Van helping closed the coffin again, this time, for ever.
The vampire is dead, and the real Lucy has come back.

バンパイアになって、棺から毎晩出てきて悪さをする恋人のLucyを杭で心臓を打ち抜くことで倒し、もう二度と出てくることはないよという、どこか悲しみの入り混じった安堵感を感じさせる文です。バンパイアは死んだ。やっと本当のLucyが帰ってきた。ここの場面の、心が複雑な気持ちになる感じが気に入りました。

[投稿者]
Gachiko



[感想] 
  世界中で有名であり、ハロウィンでも多くの人が仮装するキャラクター Dracula。その原作を初めて読むことができた。話は、主人公である不動産屋の Jonathan が Dracula から直接ロンドンの新居について依頼を受けるところから始まる。このシーンがゲゲゲの鬼太郎の冒頭ととても似ているなと私は感じた。交渉するために実際に依頼主の家(城)へ赴き、そこでその依頼主の姿に恐怖するところもゲゲゲの鬼太郎と同じである。Dracula の白い肌と燃えるように赤い目が終始恐怖の象徴として描かれており、彼の風貌と強い執着心に怯えながらも、なんとか自分たちと愛する人を守るために戦う Jonathan たちの姿が楽しめる。

[印象的な英語表現]
  We can begin to live again.
  これはこの話の最後の一文である。Dracula をやっとの思いで倒し、帰路につく彼らの安堵の心の声だと感じた。Dracula に狙われ続け、日々恐怖していた日常から開放されたのだ。また、Jonathan の婚約者 Mina がヴァンパイアになるすんでのところで Dracula を倒したので、もう一度人として生きるという意味もこの一文に含まれているかもしれない。

[投稿者]
  ハチ

[合計ポイント]
  これまでの合計ポイント 3ポイント(2016/10/31)

ARNOLD BENNETT STORIES FROM THE FIVE TOWNS

[タイトル]
STORIES FROM THE FIVE TOWNS

[出版社]
OXFORD BOOKWORM LIBRARY

[レベル]
 2

[感想]
短編の物語が4つ入った構成。タイトルにあるFIVE TOWNSから、僕ははじめ5つの街が登場するのだというように思っていましたが、どうやら勘違いでFIVE TOWNSという名の街を舞台とした物語なのだということに気づき、少し驚きました。短編の物語はどれもFIVE TOWNSの人々の私的生活を描いており、心がほっこりするものもあれば、なんだか人間の汚い部分が描かれているなと思うものもあって、非常に面白かったです。

[印象的な英語表現]
"You've forgotten your hat" "No, I haven't forgotten it"
主人公の男性は昔ちょっとしたことで妻ともめて家を出て行ったのですが、長い年月の末に帰ってきます。帰ってきた男性は妻と打ち解けることができます。しばらくして、男性は飲みに行くと言って家を出て行こうとします。その時、妻が言います。「あなた、帽子を忘れているわよ。」それに対して男性は「いいや、忘れてなどいないさ」と答えます。この2文のやり取りの中には、男性が「私は再びちゃんと戻ってくる」という意味をもたせているのだなと感じさせられました。興味深かったです。


John tossed the penny and put his hand over it. "Heads or tails?" he asked.
コイントスをする場面です。僕ははじめpennyの意味がわからず何してるんだろうと思っていたのですが、のちの文脈からコイントスのことだとわかり、日本で「裏か表か」というのを"Heads or tails?"というのだなーと思った。

[投稿者]
Gachiko

2016年2月9日火曜日

A Tales Of Two Cities:Charles Dickens

【タイトル】
A Tales Of Two Cities

【出版社】
OXFORD

【レベル】


【感想】
この物語は日本語では二都物語という作品です。
バスティーユ牢獄に無実の罪で長い間投獄されていた主人公ルーシーの父であるマネット医師が解放されて、イギリスに連れて帰るところから物語は始まります。その後ルーシーやマネット医師は穏やかに暮らし、ルーシーにはフランスの亡命貴族であるチャールズという夫もでき、幸せな日々が続きました。
しかし、この物語のターニングポイントはフランス革命であり、この革命によっていろいろな悲劇や悲しみが生まれます。
父や叔父たちの犯した罪によりチャールズは処刑されることになりますが、ルーシーのことを同じく愛していた弁護士のカートンはチャールズと容姿が似ていることを利用し、悲しむルーシーを見たくないがためにチャールズと入れ替わり処刑されます。
気づけば涙のこぼれている作品です。ぜひ読んでみてください。

【印象的な英語表現】
It was the best of times, it was the worst of times. It was the season of light, it was the season of darkness. It was the spring of hope, It was the winter of sadness.
「それは最良の時代であり、最悪の時代であり、それは光の季節であり、暗黒の季節であり、それは希望の春であり、絶望の冬であった。」
原作からは少し削られているようですが、なめらかな対比だなぁと思いました。

the powerful and the cruel, but also the beautiful, the innocent, and the good.
この文はギロチンについて表現した文章です。上の文と似たような表現をしていたので、気になりました。

【投稿者】
MAMA



[出版社]
MACHMILLAN READERS

[レベル]
2

[感想]
 舞台はイギリスとフランスです。登場人物がそれぞれバックグラウンドを持ち、時代に翻弄される姿はまるで登場人物全員が主人公であるかのような感覚になります。予想外の結末には思わず涙してしまいます。


[印象に残った英語表現]
 He was alone. He had no family. He had not been a good man. He had not always been kind to people. But he had known Lucie. He had loved her and he had cared for her family.

 単調な文章ですが、一文の長さがだんだんと長くなっているのでリズム良く感じます。また、「彼」がどのような人物であったのか想像でき、今まで決して幸せな人生とは言えなかった「彼」が「Lucie」と出会って人生が変わったことが読者に伝わる表現です。

[投稿者]
メークリヒ

[今までの合計ポイント]
16ポイント(2016 11/19)