2017年12月27日水曜日

Mark Twain: The Adventures of Tom Sawyer

【タイトル】

Mark Twain: The Adventures of Tom Sawyer

【出版社】

Macmillan Readers

【レベル】

2 (Beginner)

【感想】

Grated Readersが出版しているLevel1”The Adventures of Tom Sawyer”を読んだことがあるので、それと比較して読んでみました。Grated Readersでは、Tom Sawyerが体験した最初の冒険について深く掘り下げて語られており、そこで物語が終わっていましたが、今回のMacmillan Readers出版のものでは、その後Tom Sawyerが体験した複数の冒険や恋模様なども描かれており、それらが一つの物語として語られていました。
場所や登場人物の心情など様々な変化がある中で、簡単な表現でここまで伝えられるのだと感じました。

【印象的な英語表現】

“Inside the church, there were rows of seats. There were rows of seats on left-hand side of the church. There were rows of seats on the right-hand side. There was a space the aisle in the middle of the church. People walked along the aisle and sat in their seats.”

リズムが良く読みやすいとも感じましたし、実際に自分が教会に入って、中の様子をのぞいているような感覚になりました。

“Tom wanted to shout to the girl but he did not know her name. So he made the noise of a 
cat. MI-AOW! MI-AOW!”

気になっている女の子を引き止めるためにとったトムの行動が面白いと感じました。

“They took away the earth from Hoss William’s grave with the shovels”

“earth” には、「地面」や「地表」といった意味もあることを知りました。

“ ‘He pleads Not Guilty,’ said the lawyer.”

強調の仕方が面白いと感じました。


【投稿者のニックネーム】

AY

【投稿者のこれまでのポイント合計とその時点での年月日】


 13 (2017/12/27)



The Raven: Edgar Allan Poe

【タイトル】
The Raven: Edgar Allan Poe

【出版社】
Penguin Classics

【感想】
この詩すべてが印象に残った表現でした。声に出して読むと、この詩の音楽性と美しいリズム、選ばれた単語のすばらしさに気が付きます。この「大鴉」という詩は物語であり、愛する恋人をなくし心が乱れていた主人公のもとに大鴉が訪れ、じわじわと狂気に染まっていくストーリーです。この詩は各6行の18スタンザからなっていますが、特に印象的なのはこの各6行の6行目だと思います。この6行目すべてに”more”というワードが入り、後半には有名な”Nevermore”が入っています。大鴉は”Nevermore”という単語しか発さないのですが、そのことに気付いているにもかかわらず、主人公は”Yes”を期待しているはずの問いを投げかけ、”Nevermore”の答えに嘆き、狂っていきます。とても美しい声に出して読んでもらいたい作品です。

【印象に残った表現】
Darkness there, and nothing more.

Quoth the raven, `Nevermore.'

Shall be lifted - nevermore!

口に出して読むとリズムが美しく、とても気持ちがいいです。

【投稿者】
ママ



2017年12月23日土曜日

THE BIG SLEEP

[タイトル]
THE BIG SLEEP

[作者]
Raymond Chandler

[出版社]
Oxford Bookworms Library

[レベル]4

[感想]
映画化もされ、村上春樹が翻訳したということでも有名な"THE BIG SLEEP"。日本ではミステリー作家としてかなり有名な村上春樹が「まずミステリーがあって、それにあわせて彼の文体ができたのではない。まず彼の文体があり、そこにミステリーがあてはめられたのだ。・・・」と述べるほど大ファンであるこの作品。文章だけでも十分に登場人物の特徴が表れているが、特に女性陣についての描写が印象に残った。探偵小説のような感覚ではあるが、どこかやはり違う、卓越した何かを読み取ることができたようなそんなきがする作品。

[印象に残った表現]
When you are sleeping the big sleep, you don’t care if you are in the oily sumo or a great church. Life’s horrors don’t worry you any more. And the General doesn’t have to know.

[投稿者]
ds



2017年12月17日日曜日

The black cat: Edgar Allan Poe

[タイトル]
The Black Cat

[出版社]
Penguin Classics

[感想]
心優しい主人公が酒におぼれ、次第に飼っていた動物たちや自身の妻を虐待してしまう。とりわけかわいがっていた黒猫には手を上げないでいたが愛情が憎しみに変わりついに手を挙げてしまい、最後には木につるして殺してしまう。その日の夜に家が火事にあうが、奇妙なことに一か所だけ、首にロープがまかれた猫の跡のくっきり残った壁が翌日見つかる。その後殺してしまった黒猫によく似た猫を飼い始めるが、その胸元にあった白いぼんやりとした模様が次第にはっきりとし、絞首台の模様になる。恐怖、いらだちから主人公は妻を殺してしまいその遺体を猫とともに壁に埋める。最後には、自分の愚かさとその黒猫によって、遺体が見つかってしまい自分が絞首刑になる。
読み終えた印象は、当然の報いではあるが、後味は悪いなという感じでした。しかし、なぜか妙なすっきりさが最後にあります。黒猫は魔女の使いとよく聞きますが、この物語はその話を後押しするような、黒猫の不気味さが際立っています。

[印象的な英語表現]
The spirit of PERVERSENESS

「天邪鬼の心」
主人公を破滅に導いた要因の1つであり、この物語のテーマの1つでもあります。

No sooner had the reverberation of my blows sunk into silence than I was answered by a voice from within the tomb! — by a cry, at first muffled and broken, like the sobbing of a child, and then quickly swelling into one long, loud, and continuous scream, utterly anomalous and inhuman — a howl — a wailing shriek, half of horror and half of triumph, such as might have arisen only out of hell, conjointly from the throats of the damned in their agony and of the demons that exult in the damnation.

私の打った音の反響がしずまるか鎮まらぬかに、その墓のなかから一つの声が私に答えたのであった! ――初めは、子供のすすり泣きのように、なにかで包まれたような、きれぎれな叫び声であったが、それから急に高まって、まったく異様な、人間のものではない、一つの長い、高い、連続した金切声となり、――地獄にちてもだえ苦しむ者と、地獄におとして喜ぶ悪魔との咽喉のどから一緒になって、ただ地獄からだけ聞えてくるものと思われるような、なかば恐怖の、なかば勝利の、号泣――慟哭どうこくするような悲鳴――となった。
(佐々木直次郎訳)


最初は声の物質的な描写なのですが、次第に主人公の心の内側での捉え方のようになっています。私は「勝利」の部分が好きです。黒猫の「勝利」を、主人公の「敗北」を認めた、この「triumph」という表現に特に惹かれました。
[投稿者]
ママ

2017年12月10日日曜日

William Wilson: Edgar Allan Poe

[タイトル]
William Wilson: Edgar Allan Poe

[出版社]
Penguin Classics

[感想]
これはドッペルゲンガーをテーマにした物語である。「黒猫」や「アッシャー家の崩壊」で有名なポーの作品の1つであり、読み手にどこか不気味な印象をもたせます。主人公ウィリアム・ウィルソンと姿かたち瓜二つの分身によって苦しめられる、または自らを苦しめていく様を1人称の視点からまくしたてるような、それでいてゆっくりとした口調で物語は進んでいく。この分身はウィルソンの”良心”であるともとれる。結末はぜひ読んでください。
文章が比較的難しいので、辞書や日本語訳と照らしながら読むのがおすすめです。

[印象的な英語表現]
"You have conquered, and I yield. Yet henceforward art thou also dead -- dead to the world and its hopes. In me didst thou exist -- and, in my death, see by this image, which is thine own, how utterly thou hast murdered thyself." 

お前は勝ったのだ己は降参するだがこれからさきはお前も死んだのだ、――この世にたいして天国にたいしてまた希望にたいして死んだんだぞ! 己のなかにお前は生きていたのだ。――そして己の死でお前がどんなにまったく自分を殺してしまったかということをお前自身のものであるこの姿でよく見ろ」(佐々木直次郎訳)

The same name! the same contour of person! the same day of arrival at the academy! And then his dogged and meaningless imitation of my gait, my voice, my habits, and my manner! 

同じ名前! 同じ体つき! この学校への同じ日の到着! それからまた、私の歩きぶりや、声や、服装や、態度などにたいする彼の執念ぶかい無意味な模倣!(佐々木直次郎訳)

[投稿者]
ママ

2017年12月8日金曜日

Your body language may shape who you are: Amy Cuddy




[私がこの動画をお勧めする理由]
Non verbalなコミュニケーション手段であるボディランゲージ。Verbalな部分では伝えきれない部分を補強する役割や、あるいはボディランゲージ主体で会話をすることもできます。私はこのNon verbalなコミュニケーションの手段は人と交流するうえで非常に重要であると感じています。こういったことが苦手な人はすく中からず自分の周囲にもいます。最初は「フリ」からでかまわないので、それを本物にしてみませんか。

[印象に残った英語表現]
And so I want to say to you, don't fake it till you make it. Fake it till you become it.

だから皆さんに言いたいんです。ふりをしてやり過ごすのではなく、ふりを本物にしてくださいと。



[投稿者]
高見沢

Adam Alter: Why our screens make us less happy




[私がこの動画をおすすめする理由]  
 この動画では,私たちの生活時間の中で,どれくらいを自分の自由な時間として使えて,そのうちどれくらいを画面を見ることに費やしているのかが明らかにされていた。人が自分の人生を振り返って語るとき,ほとんどの人はこの自由な時間について語る,しかし,今やその時間は画面を見ることに奪われている。しかも,SNSを見ている時間は多くの人が幸せを感じていない。  
 これを聞いて,自分が好きに使っていい時間を画面を見ることに費やして,自分ついて考えたり,画面を見ること以外の楽しみを知らないという浅い人生を過ごしてしまったらという未来を想像した。自分が時間をかけているものの価値について考えさせられる動画だった。

 [印象に残った英語表現]
At the end of the call, the journalist threw in a question that seemed like a sort of softball. 

内容とはあまり関係ないが,「簡単な質問を投げかけた」という日本語を,threw in a question that seemed like a sort of softball という比喩表現を使って表しているのが面白いと思った。

 [投稿者] ITO

Charles Dickens: A Christmas Carol

【タイトル】A Christmas Carol

【作者】Charles Dickens

【出版社】Pearson English Readers

【レベル】2

【感想】
クリスマスキャロルはディズニーが映画化したものと日本語で書かれた小説を読んだことがあったので、内容は知っていましたが、それでも面白いし、心温まるお話だなあと何度読んでも思います。スクルージというケチで冷淡なおじさんが過去、現在、未来のそれぞれを旅して改心し、最後にはロンドンで一番クリスマスの楽しみ方を知っている人になる、というお話です。クリスマスが西洋の人たちにとってどれほどまでに意味をもつ日かが身に沁みてわかるお話でもあります。

【印象に残った英語表現】
Cold was with him everywhere.
スクルージの人柄を表現するのにここまで簡潔でわかりやすい表現はないのではないかと思いました。また、coldという形容詞を主語にすることでより面白い表現になっているなと思いました。Scroogeというおじさんの名前もそもそもケチな人という意味を持っているのでわかりやすい名前で面白いと思いました。


【投稿者】CHR

Oliver Twist: Charles Dickens


[タイトル]
Oliver Twist: Charles Dickens

[出版社]
OXFORD UNIVERSITY PRESS

[レベル]
6

[感想]
この本は生まれてから不幸が重なり貧しく苦しい環境で育った少年オリヴァーが産業革命後のイギリスで強く、「善」を貫いて生きる姿がとても印象的な作品である。
大学の講義で扱われた作品で、興味を惹かれ、読本してみた。
この頃のイギリスでは産業革命で成功したブルジョワが勢力を誇っていたが、その一方で貧しい労働階級の人々の生活はひどいものであった。
人口過多により人の溢れたイギリスのスラム、劣悪な衛生環境、犯罪の多発する町、死刑執行が行われる広場、など細かい描写が簡単な英語でわかりやすく表現されている。
この作品の中でオリヴァーは終始「善」を貫いており、それとは真逆に多くの犯罪者たちが「悪」として魅力的な姿で描かれている。
現在のイギリスを作り上げた産業革命の頃の現状を知ることができ、また「善」と「悪」について考えさせられる作品でもある。
この本と合わせて是非とも映画化されたOliver Twistも見てみて欲しい。本よりもよりわかりやすく内容を把握することができる。

[印象的な英語表現]
The jury returned, and passed close to Fagin. He could tell nothing from their faces; they could have been made of stone.
陪審員たちが戻ってきて、フェイギンのそばを通った。
まるで石造りであるかのように、彼らの表情からは何も読み取ることができなかった。

これは、泥棒集団の長であるフェイギンがとうとう裁判にかけられその判決を待つ場面で用いられた一文である。フェイギンはこの文の前文で絞首台の光景を想像しており、その描写が英文だとは思えないほど生々しく、リアルに感じられたことで次文であるこの一文がより強調されていた。
この文の中で使用されているtellは“伝える”などの意味ではなく、couldを伴って“知る”や“わかる”、“見分ける”などの意味合いで使われている。そのことを初めて知ることができた。
また、they could have been made of stoneという一文はとても理解しやすく、英語学習者にとって面白いと思える表現であると言える。

[投稿者]HM

[現在までのポイント]

12ポイント