2015年5月30日土曜日

Jack London; White Fang

[タイトル]
White Fang

[出版社]
PENGUIN READERS

[レベル]
2

[感想]
犬とオオカミのハーフの母と、オオカミの父の間に生まれたWhite Fangは、野生のオオカミとして育ちます。彼はオオカミの本能のままに戦い、命を奪い、生きてきました。人間とともに暮らすようになっても、人間は彼を鞭打ち、道具として扱います。そんな環境の中、彼は憎しみだけを覚えていきます。しかし、転機は訪れます。彼を愛し、根気強く向き合う人間との出会いです。White Fangが戸惑ったり、意地を張ったり、さみしがったりしながらだんだんと愛情を理解していく姿に感動してしまいます。


[印象に残った英語表現]
Because the mouth of the cave was small, the wildcat had to come in on her stomach.
腹ばいになって洞窟に入っていく様子を”on her stomach”と表現しているのがおもしろいと感じました。

Then night fell and the snow came down more heavily.
夜がやってくることをfallをつかって表しているところで、夜は上方からやってくると捉えているのかなと興味深く感じました。

Gray Beaver saw him and look at him.
he(White Fang)が目に入ってから、じっと意識してみる様子が描写されています。seeとlookの違いが分かりやすくて面白いです。

The children ran to him(White Fang), but he pushed past them.
子どもたちが駆け寄ってきたけれど、子ども達をすり抜けてその向こうにいる人のところへ行こうとする描写です。pushとpastを使うことでこれらのニュアンスがぐっと伝わりやすくなるなと思いました。

He put his nose next to the little dog’s nose and washed its face.
washに、動物が毛や顔をなめて綺麗にする意味があるのを初めて知りました。

[投稿者] きゅー

[合計ポイント]
5ポイント(2015/05/29)

2015年5月29日金曜日

M,R.James: The Whistle and Dead Men's Eyes

[タイトル]
M,R.James: The Whistle and Dead Men's Eyes
[出版社]
PenguinReaders
[レベル]
LEVEL2

[感想]
 'The Whistle'と'Dead Men's Eyes'という2作品の短編集です。どちらも少しぞっとするお話なので夜一人で読むことはおすすめしません。'The Whistle'は、吹くと不思議なことが起きる笛を拾った主人公の物語。カーテンのない部屋、なぜか床に落ちているブランケット…不思議な出来事とどんな関係があるのでしょうか。
 'Dead Men's Eyes'は、友人から借りた双眼鏡で山を見ると今は無き絞首刑台が見える。その理由を探っていくうちに分かったこととは…。最後にタイトルを振り返ると、そういうことだったのかと納得させられます。

[印象的な英語表現]
 He jumped out of his bed and ran to the window.
 怖さで'飛び起きた'という感じが英語でも'jump'で表現されることに面白さを感じました。

[投稿者]
りんりん

[合計ポイント]
これまでの合計は10ポイント(2015/05/29)

2015年5月25日月曜日

Street Children



【タイトル】
Street Children

【出版社】
CHILD LINE

【レベル】
4link先の記事を含む)

【感想】
 まず、ストリートチルドレンとひとくくりで言っても、実際の事情は子どもたちによって様々であることを意識しておかなければいけないと思いました。親と一緒に貧しい暮らしをする子どももいれば、親から虐待を受けて家を出てきた子どももいます。リンク先に書いていますが、インドのみならず世界中に虐待を受けている子どもはたくさんいます。最近の日本でも問題になっていますよね。虐待問題は虐待をする親が悪いと考えがちですが、なぜ虐待をする親が増えているのかということも考えねばなりません。地域、社会、経済的事情など、さまざまな要因が複雑に絡み合っていると思います。私たちは、虐待を受けている子どもの保護にも目を向けなければいけませんが、虐待を減らす方法または社会の表ざたにはなっていないところで被害を受けている子どもの保護など、あらゆる視点からこの問題に取り組まなければいけないと感じました。

【印象的な英語表現】
"Children of the street" are homeless children who live and sleep on the streets in urban areas.
"Children on the street" earn a livelihood from street such as street urchins and beggars.

Street childrenの中のカテゴリーを前置詞一つの違いで定義しているところが印象的でした。

【投稿者】
えり

【合計ポイント】
14ポイント(2015.05.25)

2015年5月18日月曜日

Regular People Who Changed the World, and How You Can Too



【タイトル】
Regular People Who Changed the World, and How You Can Too

【出版社】
National geographic

【レベル】
4

【感想】
 いうまでもなく、世界にはさまざまな問題があります。この記事の中で特に印象的だったのが、女性教育の問題です。昔から「女性は家事と子育て」という考えがあり、現在も払拭されていません。また、宗教的な考え方も絡んできます。しかし、女性が稼ぐようになると男性の態度や考え方が変わったという記事を読んで、やはり「働く女性」が家族や社会に良い影響をもたらすことは確かだと思います。(もちろん、良いことばかりではありませんが)この現状を変えるために行動に移している人がいます。それは私たちの目には見えない変化かもしれませんが、私も何かを変えていくために自分にできることをしていきたいです。

【印象的な英語表現】
If you educate a boy, he does very well, but if you educate a girl, you educate an entire village.

女性教育の重要性がひしひしと伝わる一文です。

【投稿者】
えり

【合計ポイント】
10ポイント(2015.05.18)

2015年5月17日日曜日

TIM VICARY: CHEMICAL SECRET

[タイトル]
TIM VICARY: CHEMICAL SECRET
[出版社]
Oxford Bookworms Library
[レベル]
LEVEL3

[感想]
 かつて化学者だった貧しいJohnはある日、塗装工場で廃棄物の安全性を調査する研究員として働くことになり、貧しい暮らしは一変しました。彼が調査するうちに、その工場が危険な薬品を川に排出していることが発覚。しかし工場長はその事実を否定し、公表すればJohnを解雇することを仄めかしました。自分に嘘を付いて今の暮らしを維持するか、事実を周囲に知らせるか…究極の二択を迫られた彼は、予想もしない意外な出来事から決断を下すことになりました。彼の行動が結果として娘を傷つけることになってしまったのです。
 仕事と収入をとるか、それとも自分を犠牲にしてでも人々や動物たちを守るか、Johnの心の動きが大変面白い作品でした。

[印象的な英語表現]
The pain will go in a day or two.
このような'go'の用法を知りませんでした。難しい単語を使わずとも基本的な単語で十分伝わることに驚きました。

[投稿者]
りんりん



[タイトル]
Chemical Secret

[出版社]
OXFORD

[レベル]
3

[感想]
妻も仕事も失い、二人の子供を抱え貧しい生活を送っていた主人公ダンガン。やっと再就職できた会社はペンキを作っている化学工場で、工場の化学廃棄物を川に捨てている、というところでした。化学廃棄物のせいで川に住んでいたアザラシの奇形児も発見されたりして悪いと分かっていても、良い生活を維持するために告発などはしませんでした。その結果娘は離れていき、悪行も暴かれ一気に地獄へと突き落とされます。

[印象的な英語表現]
There are two ways of committing a crime. You can do it with your eyes open, or you can do it with your eyes closed.

この本の没頭の文です。二つの方法のうち、主人公ダンガンは目をつぶって罪を犯してしまいました。

[投稿者]
ゆい




[タイトル]
CHEMICAL SECRET

[出版社]
OXFORD BOOKWORMS LIBRARY

[レベル]
 3

[感想]
Johnという男性が主人公の物語。妻に先立たれてしまい、貧乏な暮らしをしていたJohnと彼の娘と息子。子供達の幸せを思う彼が新たに手にした仕事は稼ぎこそいいものの、環境を破壊してしまうものだった。この物語は子供の幸せのためにせざるを得なかった仕事のために、逆にJohnと子供達の関係にヒビが入ってしまうという、読んだ後非常にやるせない気持ちになるものでした。また、最後のページの挿絵はJohnの悲壮感がひしひしと伝わって来る、そんな絵でした。ですが、英文を読んでこんなにも自分の感情が揺れ動く作品は珍しいので、ぜひ読まれることをオススメします。

[印象的な英語表現]
He sat and looked at the cold, grey sea for hours, every day.
Johnが職を失い、娘からも関係を絶たれ、一人老後を過ごしている場面です。特にgrey seaというところが気になりました。海がgreyに見えるのは、Johnが廃棄していた汚染物質が海を汚しているということなのか、もしくはJohnの燃え尽きて灰のようになった心の色を海にうつしているのか、いろいろな考えが浮かんできました。含みのある表現だなと思いました。

[投稿者]
Gachiko




【感想】
主人公の生物学者ダンカン氏と再就職先で起こったある塗料の汚染問題を軸にした物語です。貧しい暮らしから一転、化学工場で働くことにより豊かな生活を手に入れたダンカン氏は、自分たちが川に流していた廃液の危険性を知っていながら、それを黙秘していましたが、のちに娘がその汚染物質が流れた川に溺れるという事件が起こり、ダンカン氏は、自分と大勢の人々の職と未来、あるいは娘と新しい命どちらが大事なのか糾弾されます。ダンカン氏の身の回りで転々とする状況に圧倒されました。

 【印象的な英語表現】
But his eyes watched John carefully, all the time, like the cold eyes of a fish.

ダンカン氏が記者を目の前に糾弾されるシーンの一部です。日本でも生気のない瞳のことを「魚のような目」と例えますが、このような状況で使われると緊張感が一気に増します。

【投稿者】ちこ

2015年5月12日火曜日

The Children of the New Forest: Captain Marryat

[タイトル]
The Children of the New Forest: Captain Marryat

[出版社]
Oxford Bookworms Library

[レベル]
2

[感想]
イギリス王側と王様に反対する者達が国中で争っており、もしも王様の見方だとバレたらたとえ子供でも殺されてしまう状況の中、4人の子どもたちが自分たちの身分(王様側であること)を隠すために森のなかに隠れ自給自足の生活を送っていくお話です。Level2で読みやすいのでみなさんも読んでみてください。

[印象的な英語表現]
Well, the time will come.
今こそ王のために戦う時なのだ、今戦わなければならないのだというEdwardの気持ちがよく伝わってきました。

[投稿者]  みん


[合計ポイント]7ポイント(2015/05/12




[タイトル]
The Children of the New Forest: Captain Marryat

[出版社]
Oxford Bookworms Library

[レベル]
2

[感想]

国を追われているイギリス国王の味方だという理由だけで父親を殺された四人の兄弟のお話です。四人はArnwoodで暮らしていたのですが、国王の命令で家に火を放たれます。家燃やされてしまうことを父の友人であったJacobに聞き何とか逃げることはできたのですが家は燃やされ、Jacobと四人兄弟でひっそりと暮らすことになります。長男のEdwardは父と同じ志を持ち、国王のために戦うことを選ぶのですが、果たして父親を殺した反国王軍に勝利することはできるのでしょうか。

[印象的な英語表現]
They can’t do that!
自分の家を燃やされることをJacobから聞いたEdwardの一言です。「そんなことできっこないよ!」というよりは「そんなことさせはしないよ!」という意味合いで言っているような気がします。

[投稿者]
うちまた

[合計ポイント]