2017年1月29日日曜日

Charlotte Bronte : Jane Eyre


【タイトル】
Jane Eyre

【出版社】
PENGUIN READERS

【レベル】
 3

【感想】
 孤児として育てられ、叔母の家、そして寄宿学校で辛い目に遭いながらも懸命に生き、家庭教師となったJaneは、生徒の屋敷の主人と恋に落ち、プロポーズをされます。しかし、結婚式はある男によって中止されます。その理由が衝撃的で、次はどうなるのだろうと読み始めたら止まらなくなる作品でした。決して明るいお話ではないですが、Janeの不屈の精神と愛に心を動かされる物語です。

【印象に残った英語表現】
I know Mason does not want to hurt me, but he could say something that will hurt me.

 これは屋敷の主人であるMr Rochesterのセリフです。この時はこれが何を指しているかは分かりませんが、後にその理由が明らかとなります。

【投稿者】
 どらみ

【これまでの合計ポイント】

 82016/1/29

2017年1月26日木曜日

Gaston Leroux: The Phantom of the Opera

【タイトル】
The Phantom of the Opera

【出版社】
PENGUIN READERS

【レベル】
   5

【感想】
 私は『オペラ座の怪人』の映画が好きで、本でも読んでみたいと思い、この本を手に取ってみました。ストーリーそのものにも映画とは異なる点があるのですが、映画と違って文章で物語と向き合うと、視覚的イメージに拘束されないので、映像以上にに想像を掻き立てられ、怪人の描写が恐ろしく感じられました。しかし、怪人と呼ばれる男の辛い過去と孤独さが明かされ、純粋な愛に僅かでも触れられた大きな喜びが彼の口から語られると、その切なさと彼の人間的な情動に心が動かされます。
  さて、誰が彼を怪人たらしめたのでしょう。彼自身でしょうか。運命でしょうか。それとも周囲の誰かでしょうか。人間が人間らしくいるとはどういうことなのか、考えさせられる作品です。

【印象的な英語表現】
・Raoul answered, "Maybe" with so much desperate love that Christine could not hold back her tears.

Christine が彼女の控え室で怪人の声と話しているのを、部屋の中のカーテンに隠れてRaoulは見ていました。そのことをChristineに打ち明けると、ChristineはRaoulに殺されたいのかと忠告します。その問いに対してRaoulは"Maybe "と答えたのでした。
  so that構文は高校リーディングの授業で現れたら先生か必ずといってよいほど生徒に注意を促す構文というイメージくらいしかありませんでした。しかし、この文を読んで、so that構文はこんな複雑な人間の感情を表現できるのかと感銘を受けました。


・The Persian could not hold his tears as he looked at that masked man, who was holding his heart and crying with pain and love at the same time.
・I have tasted all the happiness the world can offer!

同じ場面から二つの表現を紹介しました。
 あらゆる出来事が過ぎ去った後、怪人は、Christineに愛をもらった感動をthe Persianに語ります。the Persianは怪人の半生をよく知っており、怪人の言葉に涙をこらえられませんでした。hold his heartというのは概念的にしか捉えられないと思うのですが、怪人が人間らしく感動を噛み締めている、そしてそこには痛みと愛情が入り混じった涙がある、そんな緊張感のある感情がこの文から伝わります。
 そのあとに続く怪人の台詞の一つが、二つ目の文です。彼が得たChristineからの愛は一瞬のものでした。彼にとってはそれが初めての愛で、世界の全てと思われたのですが、読者の多くは、彼が本来得られただろう幸せはもっとあったと感じると思います。文字通りの意味では幸せを噛み締めているけれどもだからこそ読者に悲痛な思いを感じさせる、言葉の力強さを思わされる表現でした。

【投稿者】
   coli  

【ポイント数】
これまでのポイントは 15ポイント( 2017/01/26 )

2017年1月23日月曜日

Carl W. Hart: Michael Jackson ―the king of pop―

[タイトル]
Michael Jackson ―the king of pop―

[作者]
Carl W. Hart

[出版社]
マクミランランゲージハウス

[レベル]
4

[感想]
現代のロック音楽とダンスの先駆者であり、世界に大きな影響を与えたマイケル・ジャクソンについて書かれている本です。分かりやすい文章で書かれてるため、本を読むのがあまり得意でない私でもスムーズに読むことができました。この本を読み終わると、きっとマイケル・ジャクソンについてもっと知りたくなっているはずです。是非手にとって読んでみてください。

[印象的な英語表現]
●The following tour took him to fifty-eight cities where he performed in front of 4.5 million fans.
マイケルジャクソンが主語ではなく、”The following tour”が主語になっていて、何を示唆しているのだろうと考えました。
●No one knows who the mother was.
マイケルジャクソンの子供の1人である「Blanket」のお母さんが誰なのかを知っている人は誰もいないという謎めいた文章で、印象に残りました。

[投稿者]
エアロ

[これまでのポイント]
19ポイント(2017/1/23)

Coen Nishiumi: Sakamoto Ryoma


[タイトル]

Coen Nishiumi: Sakamoto Ryoma

[出版社]

PENGUIN READERS

[レベル]

4

[感想]

日本史に登場する偉人のなかの一人、坂本龍馬の伝記的内容の一冊でした。坂本龍馬は歴史の教科書に必ず名前が載っていて誰もが知っている偉人ですが彼が具体的にどんなことをしたのか、幕末の日本にどのような影響を及ぼしたかをこの本を読むまで自分はあまりよく知りませんでした。この本を読んで坂本龍馬が日本を変えようと奮闘した様々なエピソードを知り、今の日本に間違いなく影響を与えている偉人の一人であるということを深く実感することができました。

[印象的な英語表現]

Does Japan still have the energy, passion, and flexibility to accept the ideas of youth like Sakamoto Ryoma and Takasugi Shinsaku? This is a question we all have to ask for the future.

エピローグの一節で、今の日本にとって必要なものが坂本龍馬の生きざまから学ぶことができるのではないかということを訴えてくる表現でした。

[投稿者]
いんてぃら

JOHN BUCHAN : THE THIRTY-NINE STEPS

【タイトル】
JOHN BUCHAN : THE THIRTY-NINE STEPS

【出版社】
OXFORD

【レベル】
Level 4 (1400 headwords)

【感想】
主人公は同じフラットに住む男とたまたま出会い、その男が殺されたことから彼自身も国家レベルのスパイ事件に巻き込まれてしまいました。少しハラハラする冒険物語で読んでいて続きがすごく気になるような物語でした。

【印象的な英語表現】
The weather was bad, the people were dull, and the amusements of London seemed as exciting as a glass of cold water.

‘glass of cold water’ という比喩を使うことによって冷たいイメージから全然excitingでなかったということが強く伝わってきました。

【投稿者】
寒がり

【ポイント】

これまでの合計は13ポイント(2017/01/23)

Henry Fielding: The history of Tom Jones, a foundling

[タイトル]
Henry Fielding: The history of Tom Jones, a foundling

[出版社]
PENGUIN READERS

[レベル]
6

[感想]
旅から帰るとベッドに見知らぬ赤ちゃんが寝ていました。話はここから始まります。その子はいろいろやり養父を困らせながらも、ハンサムで面白い、しかし女に簡単に惚れやすい青年に育ちました。その彼と大地主の一人娘で容姿に性格に完璧な女性とのラブストーリーです。2人のなかなかうまくくっつかないもどかしさでどんどん読み進めることができると思います。

[印象的な英語表現]
Her mind was as charming as her appearance, and her sweet temper lit up her face.

人の心を惹きつけるという意味のcharmingmindに使い、さらに日本語で人の良さが顔に出ていると言いますが英語でも同じようにいうということを知りました。

[投稿者]
ぽよ

[合計ポイント]
14ポイント