2017年11月29日水曜日

Tonya Trappe: Five Plays for Today

【タイトル】
Tonya Trappe: Five Plays for Today
【出版社】
Penguin Readers
【レベル】
2
【感想】
この本では5つお話が演劇の台本のように描かれています。話の始めに登場人物が提示されているところや台詞の前後にト書きが書いてあるところが小説と違っていて面白かったです。また小説とは違い登場人物の性格や心情を読み取るための要素の多くを台詞が占めるので台詞の中で「...」や「!」などの記号や、大文字で表記することによってよりわかりやすくしているのだと感じました。ト書きと短い説明以外は全て台詞なので読んでいると頭の中で物語の映像が流れているような感覚になりました。3つ目のお話ではJANELEOという登場人物に加えてJANE 2LEO 2という2人の心の声を演じる役もあってそれらの台詞により2人の緊張や焦りが伝わってきて臨場感を楽しむことができました。登場人物の台詞は戸惑いながら喋っている感じを表現したり、言い訳をしようとして焦って喋っている感じを表現したりするなど、文章ではなく本当に人が口に出して喋った言葉だとわかるような書き方をしており、読んでいてその人物がその台詞を言いながらしているのであろう表情を私もしてしまいそうになりました。小説とは違った楽しみ方ができてとても面白かったです。

【印象的だった英語表現】
BULLY 1 We are very LOUD and bad.
BULLY 2 [enjoying the word] Bad, bad, bad.
[ ]の中に書かれているのがト書きです。ト書きには「嬉しそうに」や「静かに」など馴染みのあるものが書かれていたけれど、このような「ことばを楽しんで」というト書きは珍しいなと思いました。この台詞は登場人物であるいじめっ子の集団の一人が言った言葉なのですが、自分たちがしていることを全く悪いと思っておらずむしろ誇らしい、かっこいいと思っている様子を表すのに適切なト書きだと感じました。

【投稿者】
M.T.


これまでの合計は11ポイント(2017/11/26)




【感想】

この本では、若者が出くわす様々なシチュエーション、いわば若者にとっての「あるある」が劇の台本のように書かれています。筆者は演劇学校をもっており、そこの生徒の助けも借りながら本作品を書き上げたようです。先ほども述べたように、本というよりは「台本」のような感覚で読めるので、実際に登場人物がどのような感情を抱いているか、分かりやすくなっています。このような感情を直に表す英語表現はあまり見たことがなかったので、とても面白かったです。この本のように、普段の自分の心の声を英語でも言えるようになるともっと英語学習が楽しくなるだろうと感じました。

【印象的な英語表現】

Good ! Why did I say ‘good’? I’m stupid, stupid, stupid !”
とある登場人物が、自身の発した言葉と感情が裏腹になっていることに対して憤っている場面です。同じ単語を繰り返しているところから、感じたことがそのままに書かれているということが伝わってきます。また、斜体を用いることで読者にもどのような感情で、何を強調して話しているか(心の中でささやいているか)が想像しやすくなっています。

【投稿者のニックネーム】

AY

【投稿者のこれまでのポイント合計とその時点での年月日】

 17 (2017/1/22)
 






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