2015年7月7日火曜日

Schindler's List

[タイトル]
Schindler's List

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出版社]
Penguin Readers

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レベル]
6

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感想]
スティーブン・スピルバーグ監督により,映画化もされた「シンドラーのリスト」。第2次世界大戦でのホロコーストにおいて,ドイツ人でありながら多くのユダヤ人を救ったオスカー・シンドラーの実話です。タイトルだけは聞いたことのある人も多いと思います。
シンドラーは,初めから多くの人を救うために活動をしていたわけではなく,ナチ党員で軍需工場を管理していたビジネスマンでした。ホロコーストから人々を救った人ということで成人のように感じられるシンドラーですが,酒と女遊びがすきなど,意外な素顔も分かります。
そんな彼が最終的には私財や自分の命を懸けてまで,多くの人を救うようになったのにはどんな理由があったのか。心情はあまり描写されていない物語ですが,ところどころに引用句を用い,その行動を読み取ることができます。

[
印象的な英語表現]
Beyond this day, no thinking person could fail to see what would happen.  I decided at that moment to do everything in my power to defeat the system.
ドイツがユダヤ人に対して,ひどい仕打ちをしているのを目の当たりした日に,シンドラーがこれに対して抵抗をしていこうと決心した場面。この本の中で初めて引用が用いられ,特に印象に残る場面です。

Unfortunately, Schindler was able to save very few of the Jews at Plaszow: ninety per cent of them did not survive to see the end of the war.
現実では,シンドラーが救うことのできなかった地区の人もいたということがわかる部分です。ある地区の90%の人が殺されているということにホロコーストの恐ろしさを改めて感じました。

There was a Schindler’s list, and it was worth everything to be on it.
シンドラーが,ユダヤ人を救うためのリストを作っているという噂が立って,それが本当にあったことがわかる場面です。物語の核とも取れる一文でした。

He was our father, he was our mother, he was our only faith.  We could always depend on him.
シンドラーの工場が移転した際に,アウシュビッツにおくわれた女性が,アウシュビッツにシンドラーが助けに来てくれた時の心情を語った一節。感動的な部分だが,最初の文に接続詞がないことも少し気になってしまった。

He who saves a single life, saves the entire world.
Wikiにも引用されている有名1文です。「一人を救うものは世界を救う。」と訳せると思いますが,シンドラーが敗戦後工場を去る時にユダヤ人がシンドラーに送った指輪に書いてあった言葉です。

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投稿者]
Miras



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合計ポイント]
18
2015.7.7

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