2015年11月4日水曜日

The Voyage of Sindbad the Sailor



[タイトル]
The Voyages of Sindbad the Sailor

[出版社]
PENGUIN READERS

[レベル]
2

[感想]
 Sindbad7つの冒険が書かれており、島かと思うような巨大な魚の話や、ひたすら蹴り続けてくる謎の海の男との戦いなど、どの冒険もとても興味深い。また、簡単な単語ばかりで書かれているので読みやすく、冒険の様子が容易に思い浮かんできた。

[印象的な英語表現]
He was a man, but he was as tall as the tallest tree. His eyes were as red as fire. His mouth was as wide as a cave and his teeth were as long as elephant tusks.

巨人の風貌がすんなり頭に入ってくるいい例えですね。

 [投稿者]
かない



[感想]
この本は、主人公のシンドバッドが経験した、航海についてのお話が書かれている。彼は航海に出るたびに、不思議な経験をする。巨人の島、ダイヤモンドの谷、恐ろしい夫婦の慣習がある街、大きな洞窟など様々なところに漂流し、様々な人々・動物たちと出会う。絶体絶命な状況に何度も陥るが、彼の運の良さや出会った人たちの親切心のおかげで、命からがら生き延びることができる。それでも彼は懲りることなく、計7度にわたって航海に出る。彼の懲りない性分には、呆れそうになった。しかし、違う視点から考えてみると、彼の平凡な生活に甘んじず、刺激を求めて航海に出て、きちんと得るものを得て帰って来るベンチャー精神は、尊敬に値すると思った。
1つ1つの航海ごとに章が分かれており、また簡単な単語でテンポよく書かれいるので、サクサクと読むことができる。また、各章の最後の一文にグッと引き寄せられるため、早く次の章が読みたいという気持ちに、自然と駆られた。また、当時の国の王様の名前等が出てくるため、このお話の歴史的背景を考えながら読むのも、楽しみの1つとなった。
[印象的な英語表現]
Allah was good to you!
シンドバッドが住んでいるバグダッドには、イスラム教徒が多い。このAllahは、イスラム教における唯一神アッラーを指す。シンドバッドは何度も航海に出て、何度も危険な目にあうが、全て乗り切ってきた。その度に、この表現がよく出てきた。このお話の背景にある、宗教観が読み取れる良い表現だと思った。
[投稿者]
コアラ
[これまでの合計ポイント]
2ポイント(2016/10/17)



[感想]
誰もがその名は知る、シンドバッドが7つの海を旅した物語です。航海のたびに死の危機に直面しようとも、彼はその恐怖を恐れることなく、退屈な日々からの脱出、新たな刺激を求めて何度も何度も海に出ます。彼の奇想天外な冒険譚に目が離せなくなること間違いなしです。また、簡単かつ分かりやすい英語で冒険の様子が描写されており、まるでシンドバッドのすぐそばで彼の冒険を見ているような臨場感を感じることができました。

[印象的な英語表現]
1.Then one day a strong wind began to take us a long way away
2.For four days the angry wind pushed us
3.A big wind pushed our ship over

ここで注目したのは風の表現です。シンドバッドの冒険は海から始まるので、船を運ぶ海風が何度も出てきます。1ではstrong wind、2ではangry wind、3ではbig windというように、どれも強い風であるのに、違う形容詞で表現しているのが面白いと思いました。また、2つ目のangry windは、1や3のような直接的な表現ではなく、比喩でその強さを表現しており、ただ強い、大きいと表現するよりは怒ったという否定的な言葉で表現することで、その風がなにか悪いことをもたらすのではないかということを連想させるように感じました。

[投稿者]
ニキ

[これまでの合計ポイント]
6ポイント(2016/11/1)

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