2017年2月13日月曜日

The Remains of the Day: Kazuo Ishiguro

[タイトル]The Remains of the Day: Kazuo Ishiguro

[出版社]Penguin Readers

[レベル]6

[感想]
 時代が変わり、自分が歳を重ねていくごとに仕事がうまくいかず「昔はよかった」と過去のことばかり考えてしまう主人公でしたが、ある小旅行で昔の同僚に再会し、互いの近況を話し合う中で、過去のことばかり考えず今とこれからのことにしっかり向き合っていこうと決意していく物語です。過去の回想シーンと現在(1956)の小旅行のシーンが交互に書かれています。とても有名な作品で映画化もされているようなので、次は映画も見てみたいです。

[印象的な英語表現]
“You see, I know my father would have wished me to continue working just now.”
主人公の父親がなくなった場面で、そんな時にもかかわらず執事として自分の仕事を全うする主人公が同僚に向けて言ったセリフです。働き続けることは、父の死に無関心だからではなく、もし父が生きていたら父も私がこうすることを望んだはずだということを同僚に主張しています。仮定法が使われていて印象的でした。


 [投稿者] ターザン

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