2017年2月16日木曜日

William Shakespeare, Charles Lamb & Marry Lamb : Four Tragedies of Shakespeare


[タイトル]
Four Tragedies of Shakespeare

[作者]
William Shakespeare, Charles Lamb & Marry Lamb

[出版社]
IBCパブリッシング

[レベル]
4

[感想]
Shakespeareの四大悲劇「Hamlet」「Othello」「King Lear」「Macbeth」が収録されています。戯曲を小説形式化していることに加え、それぞれの物語の前にあらすじが書いてあり読みやすいです。時を経てもなお有名であるのも納得できるくらい、夢中になって読むことができます。それぞれの登場人物に人間味があり、どうしようもない人たちだけれど、どの行動にも理由や動機があり、思わず感情移入してしまいます。悲劇と呼ぶにふさわしく、愛情や怒りは人を狂わせ、優しかったと思われた人までもが残酷な行動を起こします。あまりの変わりように、そもそも残酷さがその人の本来の性質であったのではないか、と疑ってしまいます。使用されている表現も大きく違うと思われるので、戯曲版のものも改めて読もうと思わせてくれる一冊です。

[印象的な英語表現]

I wish you were not what you are.
叔父の妻となった母親に向けたHamletの言葉です。仮定法が用いられ彼の悲しみが深く伝わってきました。

Suddenly she was forced to look at her own heart and soul. She saw that they were black.
心と魂は本来見ることはできず、色もないので印象的でした。

But this idea struck in the brain jealous and angry Iago.
stick inの表現により、Iagoの思い込みがいかに強いかが感じられました。

If she was able to deceive her father, she might deceive her husband, too.
目の前にいる相手に対し、youではなくher husbandと述べているところに、客観的な視点から理論的な説明を心掛けていることがうかがえました。

He said that he wished she had never been born.
大切に思っている妻に対し、大切が故にOthelloが口にした言葉です。いかに彼が傷つき、いかに彼が妻のことを思っているかが伝わり、胸に刺さりました。

If I had made a promise, I would keep iteven if it meant killing the smallest and most innocent child!
Macbethに王を殺すよう妻が説得する場面です。とても残酷で印象深く、このような表現はおそらく教科書ではみることができないだろうと思いました。

[投稿者]
ぴこ

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