2016年12月8日木曜日

Wilkie Collins / The Woman in White

[タイトル] The Woman in White

[作者] Wilkie Collins

[出版社] Penguin Readers

[レベル] 6

[感想] ある姉妹の妹が結婚する男が最低の男だった。そして、その男の秘密を握るまるで幽霊のように白い服を着て、現れたり消えたりする女とその男の妻がそっくりなのだ。妻が残してもらった莫大な遺産を奪うために結婚した男は、自分の秘密を握る白い女と、妻とが両方邪魔となり、秘書とそれらを消す方法を考える。The story is continued by....という表現を用い、様々な視点(悪い夫の秘書、妻の姉、コック、女に思いを寄せる画家など)から物語が楽しめる。また、ロンドンなど様々な街を行ったり来たりしていて、その土地それぞれの風景の違いが物語に大きく関係してくるのも非常に興味深いポイントである。タイトルでもある通り白い女が物語のカギを握っているのだが、最初不気味な彼女が少しずつ姉妹との距離が近くなっていき、実は彼女たちを救おうとしていることが分かる。。。

[印象的な英語表現] My heart began to beat fast as I noticed the color - white
姉妹の妹とそっくりな白い服を着た女の目撃情報が多く、いろいろな登場人物がその正体は何なのかさえもわからず、きちんと話したこともない中で、男が姉妹の母の墓を訪ねた時にその墓の前にいた女の服装を見たときの一文。あるタメのようなもので、間ができてそのあとにwhiteと単語一つで占めるところが怖さを引き立てるうまい表現だと思った。

K

[感想]
画家のWalter Hartrightは自分の新しい雇われ先にあいさつをした帰り道、深夜に幽霊のように全身白い服を着た女性と出会い一緒にロンドンまで向かいます。次の日、雇われ先の館に向かい、館の姉妹に出会います。すると、驚いたことに妹のLauraが昨日会った白い服の女にそっくりなことに気づきます。Lauraはその後結婚しますが、その男はLauraの財産が目当てだったため、Lauraの命を奪おうとします。そのことに気づいた姉はHartrightに助けを求めます。2人はLauraを助けるためにLauraの旦那に立ち向かっていきますが、ここで白い服の女の謎が鍵となって複雑に事件に絡み合ってきます。英語一文一文も長くなく読みやすい作品でした。皆さんも一度読んでみて下さい。

[印象的な英語表現]
Every drop of blood inside me froze.
白い服の女が突然Hartrightの前に現れたときの表現です。Hartrightが恐怖感やゾッとした事がよく伝わる一文だと思いました。

[投稿者] ターザン






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