2017年10月24日火曜日

Margaret Johnson: Different Worlds


【タイトル】 Different Worlds
【出版社】 CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS
【レベル】 2

【感想】
「音が聞こえない世界」は存在するのだろうか。日常のありふれた風景の中から音が消えたら・・・そのときあなたは何を思う?
 耳が聞こえない少女Samが、どのような視点から世界を見て、また周囲の人々(母親や恋人など)と触れ合うのだろうか。彼女と他の人の世界は違いすぎるのか、それとも変わりはないのか、生活の場面ごとに紐解いていく。ぜひ主人公になりきって読んで欲しい一冊である。

【印象的な英語表現】
 “It was almost like being on a boat on an angry sea.”

  これはSamが初めて異性に対して恋心を抱いた瞬間に感じた気持ちを赤裸々に表現した一文である。これまではangryという単語を心情の変化を表すものとして用いることが多かったが、今回は「(海・空が)荒れ狂った」という意味で、情景を描写することに用いられている。Samの気持ちを隠喩的に述べており、想像力をかき立てられた言葉であった。

【投稿者】 Y.M
【ポイント】 合計 4

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