2016年10月17日月曜日

Coleen Degnan-Veness:Martin Luther King


[タイトル]
Martin Luther King

 [作者]
 Coleen Degnan-Veness

 [出版社]
PENGUIN READERS

 [レベル]
 3

 [ページ数]
p1から最後まで

[感想]  
 この本は「キング牧師」の生涯にわたる活動を記したものである。彼の幼少期から亡くなるまでの活動が全て記されているので、この一冊でキング牧師はどのような人生を歩み、どのような思想を持ち、人々にどのような影響を与えたのかを知ることができる。
 有名な「I have a dream」 の演説の中にもあるように、彼は白人と黒人が兄弟姉妹として手を取り合って生きていくことのできる社会を目指して、バスボイコット運動やいくつもの行進、演説を生涯にわたり行った。彼はその度に警察に捕まったが、それでも前へ進もうと新たな抵抗のための行進を計画していたり、獄中から手紙を書いたりしていることが印象的であった。また、黒人の権利のための運動に学生や小さな子供が参加していたことを初めて知った。しかし、警察はそのような力の弱い人々に対しても暴力で押さえ込もうとしており、私は、その当時の警察官はどのような気持ちだったのだろうか、本当にそれが正しいと思いながら行っていたのだろうかと思った。  
 現在アメリカではキング牧師の誕生日である1月の第三月曜日を「Martin Luther King Day」としている。人々が貧しい人や家がない人、お年寄りを助け、地域のために働く日であるという。今日も肌の色や宗教、性別などで差別を受け、苦しんでいる人が世界中にいる。この本を読むことにより、過去の歴史を知り、今の問題を考えるきっかけとなった。
 [印象的な英語表現]
  "I want you to go home. We must love our white brothers... We must meet hate with love." 
KKKがキング牧師の家に爆弾を投げつけたことに怒った黒人がキング牧師の家の前に集まった時に、キング牧師が黒人に言った言葉である。whites や white people とせず、"white brothers"と述べているところが彼の思想の軸となる部分を表していると思った。

[ 投稿者] 
メークリヒ

[ポイント合計]
3ポイント(2016/10/17)

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