2016年10月31日月曜日

Mark Twain : The Prince and the Pauper

【タイトル】
The Prince and the Pauper

【作者】
Mark Twain

【出版社】
MACMILLAN READERS

【レベル】
Level 3

【感想】
日本でも有名な「王子と乞食」という本です。
今の暮らしに辟易し、お互いの生活に憧れ、興味を持った王子のエドワードと乞食のトムは、顔がそっくりであったため服をとりかえっこすることに。
理想とは異なる生活とトラブルに巻き込まれながら二人は大きく成長していきます。
国王となったエドワードは15歳という若さで亡くなりますが、亡くなる間際まで彼は人々の意見をしっかり聞き、救わんとしました。それも乞食として、貧しく厳しい生活を経験したためです。
王宮の豪華だが拘束された生活を送ったトムはその賢明さを活かし、貧しい子どもたちを教育しながらこの冒険譚を語り継いでいきます。
小学生の時に日本語で読んだものより登場人物が多く、深く楽しめるものでした。付属のCDを聞きながら読むことをお勧めします。時間はかかりますが、言葉の意味や感情の変化を掴みやすいです。

【印象的な英語表現】
Some parts of London were very rich but London Bridge was very poor.
地域間の経済格差を「~に住んでいる(人は)」と形容せずに、London Bridgeといった場所を主語にしている所が面白かったです。

When he read, he dreamt of a different life.
意味はつかめましたがdreamtという表現を初めて見ました。辞書にはdreamedに比べて<まれ>とありました。現在のアメリカではdreamedの方をdreamtより8倍よく使うが、1800年代では逆にdreamtの方が一般的だったそうです。
またあるサイトではdreamt‥‥実際に寝て夢を見るdreamの過去形、dreamed‥‥将来の夢関連のdreamの過去形だとありました。物語の終盤ではlearnt(learnedの別形)という単語も出てきます。単語の衰退などはあまり授業で習うことがないので興味深いです。
参考 http://ikujinglish.doorblog.jp/archives/42948640.html

He heard the people shout,"Long live the Prince!"
乞食のトムが初めて王子と出会う場面の一部です。「王子様万歳!」という意味で「王子様の時代が長く続きますように」ということらしいです。
この王子様はまだ子どもなので初見で「んっ?long live?」と引っかかった言葉でした。

"Bring this boy food and then leave us alone!" the prince said to his servants.
もちろん意味は「二人だけにしてくれ」と簡潔なものですが、aloneのイメージが「たった一人で」というものが強く、usに続けているのが面白いと思いました。

"Have you got a mother and father?" continued the prince.
初見、なんで完了形?と気になりました。Do you have parents?とは違うの?と。
これも自然な英語ならではなのでしょうか...。
参考 http://news.mynavi.jp/series/j_english/028/

Servants brought plate after plate after plate.
豪華な料理が次々に運ばれてくる映像が伝わってきました。
3回も繰り返して強調するのは中々ないと思います。

【投稿者】
five cats

【これまでの合計ポイント】
8ポイント(2016/10/31)

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